もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
第14章〜結末〜

11月9日(土)晴 14:07 Kickoff

第42節 大分−川崎 ビッグアイ


41節までの成績
1位 大 分 勝点88 +32
2位 C大阪 勝点80 +33
3位 新 潟 勝点78 +29

この成績を受け、大分トリニータは今日の川崎戦で勝利すればJ2優勝を成し遂げる事となる。
もし引き分け以下の成績でもC大阪の試合結果次第では優勝が決まる。

何にせよトリニータの優勝は限りなく手の届く所にある事は間違いなかった。

ビッグアイには24,131人のサポーターが試合開始を今か今かと待ち構えていた。

僕としぃちゃんはゴール裏のいつもの場所でその瞬間を待っていた。

(´・ω・`)
「しぃちゃん、ちょっと飲み過ぎじゃないですか?」

(*^^)
「いいのいいのぉ。今日はお祝いなんだからぁ」

(´・ω・`)
「そんな事言って、まだ試合も始まってないのに・・」

(*^^)
「勝つに決まってんじゃん。それとも何かい?君は負けるつもりで応援してるのかい?」

(´・ω・`)
(やばい。今日は絡み酒だ・・)

(´∀`*)
「あー、こりゃダメですねぇ。もう出来上がっちゃいましたねぇ(笑)」

(*^^)
「何?まり。今日はその為にわざわざシャトルバスに乗って来たんだから、良いでしょー」

(´∀`*)
「うわぁ、絡まれたぁー(笑)」

確かに今日のスタジアムはいつもの試合開始前とは一味違っていた。
お祝いムードの漂う中、キックオフのホイッスルが吹かれる。

そんなお祝いムードを吹き飛ばすように川崎怒涛の攻撃から始まった。
前半10分、ベンチーニョからパスを受けたマーロンがゴールを決める。

早い時間帯の失点に慌てるゴール裏。
お祝いムードが一遍に吹き飛んだ。

『トーリニータ!トーリニータ!トーリニータ!トーリニータ!』

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