もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
エピローグ

2003年6月吉日。

僕としぃちゃんは海の見える教会で永遠の愛を誓い合った。

ライスシャワーを浴びながら、しぃちゃんのブーケは香織さんの手へと渡っていった。

梅雨のこの時期には珍しく、晴れ上がった青空と穏やかな海が僕らを祝福してくれる。

披露宴にはトリニータサポーターの仲間達も駆け付けてくれ、大いに会場を沸かせてくれた。
もちろんサポーターの正装であるレプリカユニホームを着て、両家のコールまで出る始末だ。

しばらくは1LDKのアパートに二人で暮らしていたが、妊娠をきっかけにしぃちゃんの実家に程近いマンションを購入した。

初めての子供は双子の女の子だった。
とても難産で一時は覚悟して下さいとまで産院の医師に言われたが、今では僕の命が危うい位に元気に育った。

三人目は待望の男の子が産まれ、将来はトリニータの選手にするなどと言う親バカ振りを発揮している。

僕らの生活は三人の子供とトリニータで回っている。
ちょっとした喧嘩も九石ドームで仲直りできるし、落ち込んでいる僕を慰めてくれるのは三人の子供の笑顔だ。

しぃちゃんの機嫌はトリニータの成績によって変化する。
調子の良い時にはお酒が余分に出てきたりする。
調子の悪い時の話はここでは伏せておく事にする。


僕はこの家族に出会わせてくれた大分トリニータに感謝している。
もし大分にサッカークラブが無かったのなら、今のこの僕の生活は無かったのだろう、と思わずにいられない。

これからもずっと大分トリニータと運命共同体で暮らしていけたのなら、こんなに素晴らしい事はないだろう。

大分に、地元にサッカークラブがある幸せを噛み締めつつ、僕の物語を終える事にしよう。



これまで僕の物語に付き合ってくれた全ての人と大分トリニータに感謝します。



『本当にありがとう』





おわり。

< 119 / 119 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ハリケーン

総文字数/5,865

青春・友情10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あの人は駆け抜けて行った… まるで嵐のように… 少女とヤクザの青春ストーリィ 『ハリケーン』
【件名:ゴール裏にいます】

総文字数/193,599

青春・友情202ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あの頃の僕は目的もなくただ生きていただけだった―― 2001年に『最愛の人・沙希』と『大分トリニータ』に出会うまでは―― ――――――――― この作品はフィクションです。登場する全ての団体・個人名は架空のものです。 ――――――――― あやれん、みりあさん、カジュエモンさん、しのちゃん、水無月美樹さん、素敵なレビューありがとうございました。 ―――――――――

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop