腐敗恋愛

桃色の最強装備














「ぎゅってしていい?」













あたしの隣でぽつりと呟いた晃有。日曜日の午前、仲戸家。受験までに一回遊ぼうかって話になって、ゲームして、漫画読んで、今はコス衣装の検索中。
晃有がいきなりそんなこと言い出すもんだから、あたしはパソコンの中に入っちゃうんじゃないかってくらいディスプレイを見詰め続けた。

「…え…えっと……っうん……」

ディスプレイからは目を離さない。








「ぎゅうっ」て音が聞こえてきそうなくらい、晃有の「ぎゅってする」はなんだか可愛い。けど、一気に体温が上がる。

















「…………っは、はずかし…!!」



あたしは喉に出かかった一言を一気に吐き出した。
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