運命の花嫁





「それに俺らもう友達だしな!」



「え?」


「なんだよ、嫌なのかー?」




違う


嫌なんて思わない

思えない




「・・・・ック、」


目から、熱いなにかが零れてきて


抱きしめる力が強くなった気がした



「ツラかったら、側にいてやる。だから泣くな」




嬉しかった



ただ、単純に嬉しかった







だからなのかもしれない



抱きしめられる温かさに、心臓のドキドキが止まらなかった











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