突然の出逢い

秘密

一口飲んで、ホッとした。

「落ち着いたか?」

「はい…ありがとうございます。」

「ところで、なんでそんなに離れて座っているんだ?」

ちょっとニヒルな笑いかたをしながら質問された。

一応、私だって女性だもん。
何かあってからじゃ遅いのも解ってるもん。

「他意はありません。」

「ふ~ん。じゃぁ、俺がそっちに行っても
離れないんだな?」

意地悪だ。
この人、本当に意地悪だ

「ごめんなさい・・・
傍に来ないで…。」

「大丈夫だ。意地悪を言ってごめんな。
ところで、お前両親に聞かれちゃまずいことでもあんの?」

「え…?」

「いや、さっき妹さんと【もっと一緒にいたい】って
言ってたから。」

あ…

そんなことも忘れてた…

はっきり言ったら、私のこと諦めてくれるかな??

「お見合いです。」

「断ればいいんじゃないのか?」

「断れないんです。両親が決めたことには…
私は、妹の沙奈を自由にする代わりに、何か問題を
起こした時点で、お見合い相手と結婚をする事に
なってるんです。」

沈黙が続いたから、話を続けようと

「だから、あな…」

「だったら、その見合い相手を俺にすればいいんだな?」

「えぇ?! そんなこと無理に決まってる!
私の両親と貴方は知り合いでも何でもないでしょう?」

「いや。。。
お前と結婚ができるんであれば、どんなコネを使おうが
見合い相手になってやる!」

どうしよう…

どうして、そんなにムキになれるの?



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