あかねいろ


―――――


それから色んな人がプレゼントをあげるために大斗の所にやって来る。

彼が一息つきに夕陽が座るカウンターに戻って来た頃には山ほど抱えていた。


『すごいモテようだね。あの中に大斗に恋心を抱く人はどれくらいいるかしら?』

と言う夕陽に

『別に興味ない。』

とサラリと答える大斗。


『別に俺が好きじゃないから意味ない。』

『は・・・・ぁ…??』

『まぁ俺「人を好きになる」って気持ちわかんないから、本当に無駄』

と更に言い放つ。


『それ…信者が聞いたら大暴騰よ?あれだけ営業スマイル振り撒いといて…』

『しょうがねぇだろ?喋りたくないなら笑っとけって習ったんだ。』


酷いっ…!!酷すぎる…っ


『大斗って…屈折してるね…』

『だって、わかんねぇもんはわかんねんだ。物語みたいな想いしたことない。マスターが言うには、分かる為に色々しろって事なんだって…』

自分のセリフに自分で、きょとん。となる大斗は続ける…

『マスターのその言葉も、いまいちわかんねぇんだけどね…?とりあえず、俺は優位に居たいだけ。現実はそんなもんだろ?』

『ゆ、夢がない…』


ほ、本当に勝手…。

でも大斗らしい気もしてしまう…納得したくないけど。


『俺がモテモテでヤキモチした?』

大斗は殿様笑顔でサラリと聞いてくる。

夕陽は静かに彼を見据えて

『ちっとも…』

と一言。


本当に何かちっとも平気。「人を好きになる気持ちがわからない」だって。

大斗にとったらやっぱりキスも挨拶。

エッチなんて欲を満たす為だけのもの…単純明解…


これが、答え…ね…



『恐ろしい…』

と付け加えた。


何だ、こいつ?ほかのヤツなら一気に顔が赤くなるセリフなのに。「恐ろしい」とは何だ?


大斗は大斗で、こんな事を思っていた。


『あんた本能だけで生きてるよね?』

夕陽の問いに

『その通り』

とご満悦の大斗だった。



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