あかねいろ

よかった…


でも…

また、夕陽の跳ねる声を聞いて、独り真っ赤になってしまった。


俺…変な人になったっぽい…




でも…


帰るか…







とりあえず平常心で…



大斗は新しく煙草を点けて歩き出した。



― ― ― ―


『ただいま』

本日2回目。

『あ♪おかえりぃ!!』


今度は明るい返事が返ってきた。


「おかえり」って…

ちょっと良い響きだな…

やば

理性…理性…


何があったかは知るよしもない夕陽は、温め直したおでんをテーブルに置いた。

大斗は自分に念を押して座る。


『服…勝手に借りちゃったの…』


夕陽は申し訳なさそうに俺を見る。


『お前が風邪ひかなきゃいい』


妙な緊張がバレないようにと思ったらつい素っ気なく答えていた。


だけど、

俺の態度に不安気な夕陽の顔を見てたら…

緊張というよりも、なんか笑えてきた。



『プッ。間抜けな顔…』


と呟いた。


『もうバカ大斗!!』


とりあえず今はまだ、いつも通りにしてればいっか。


『つーか、玉子俺のだ!』

『えっ?ヤだ!!あたしが食べたいっ!!』


『最後の1個だったんだよ?!返せ!!』


『取るなぁーー!!ってうわ!!あ゙っっ丸飲みしたしっ!!』


ゲェッホ!!


『うわぁ!出さないでよ!!汚い!!』

『じゃぁ揺するな!あぶねぇな!!』



アハハハハー!!!


ほら。

やっぱり大斗とは、すぐ気まずいのとかなくなるんだ♪

こうやってバカやっているのがすごく楽しい。



夕陽は大斗の気も知らず、そんな事を呑気に思っていた。



< 292 / 469 >

この作品をシェア

pagetop