あかねいろ

―――――

『嫌だって言ってるでしょ?あたしは関係ない!!』

ここは病院ということを知らないのか!大きく騒ぎ立てる声がする。


ガラガラー


突然扉が開くと、綺麗な女の人に腕を引かれて、派手な格好の女の子が入ってきた。


咲だ…


昼間に咲を見るのは初めてだった。

更に酔っぱらっていない彼女も初めて見る。


深夜とは違う乱暴な言葉を吐き、不機嫌そうに立っている。


あの笑顔とは全くリンクしなかった。


『大斗君初めてまして。私、相馬雪那(ソウマユキナ)と言います。この子はわかるわよね?』


着物の女の人が口を開く。

とりあえず頷いた。


『突然だけど、この子にあなたの面倒を見てもらおうと思っているの』


雪那は微笑みと一緒に言葉を紡ぐ。


?


もちろん、状況を把握できる訳がない。


すると、

『なんで?あたしが子どもなんかとっ!!』

咲が大声を出す。

『落ち着きなさい。咲も充分子どもよ。あなたはまだ16なの。年齢を――』


言葉を遮り咲が叫んだ。



『だから何?親が死んだからって、あたしは赤の他人よ?』


パンッ!!


部屋中に響いた。

雪那が咲を平手打ちだ。


唖然とその様子を…ただ見つめていた…。



痛そう…

違う。


悪いがそんなのはどうでもいい…



"オヤガ シンダ " ってなんだ?


< 74 / 469 >

この作品をシェア

pagetop