だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
圭介の家に来ていた。

今日、私はここに泊まる。


家に来たのは、始めてじゃない。


圭介の家は、一階がオフィスで、二階がプライベートルームになっていた。


何度かここで、日長な一日を過ごした。

しかし、夜にはちゃんと帰っていた。


私が帰るコトを、圭介は引き止めなかった。


そして私も、もっと一緒に居たい。と言う勇気がなかった。

言えなかった。

言い出せなかった。


帰り際はいつも、後ろ髪を引かれながらも家路に着く。



一緒に居たい…

ただ、その一言が言い出せないだけ。


弱虫な、私達…



なのに、今日は違った。


互いの傷を嘗め合う日が、そこまで来たのだ…。



< 147 / 243 >

この作品をシェア

pagetop