PureLOVE〜キセキの確率〜

<莉子と亜子>

半ベソのまま僕は屋上のフェンスによじ登って座った。


「あーあ、そりゃそうですよねー、そんなうまい話、ドラマみたいな話あるわけないですもん」


「僕みたいな冴えない男が、なーんかオシャレぶってー、blogとかやっちゃってー、それをすっげー真剣に読んで感想くれる看護師さん…って設定がもう!もうだもん」


「リコさん、でしたっけ?僕はまんまと引っ掛かりましたー。満足ですか?」


リコさんは苦笑して、煙草を消した。


「あーさみっ、ここ出よっか」


そういって今度は僕の腕をつかんだ。


途端、リコさんは僕の顔と身体を穴があくほど見た。


「中学生くらい?だな…」


僕の顔は凍り付いたままぴくりとも動かなくなった


「少なくとも…大学生ではない…?何故年齢をごまかした?」


「いえ、それは…ただひょろいだけで…僕は…」


「じゃあ身分証みせろ、てめーバイクの免許とったんだろ?blogで読んだし」


「いや、それは今日もってきて」


「財布、財布貸せ!」


半強制的に財布を取り上げられると(僕ってかつあげされるのは得意だからね…、)中から中学の学生証が見つかった。


あー…置いてくればよかった…


「ふーん○○中学三年二組、中崎拓也…か」


「シンヤちゃうやん」


「シンヤはお兄ちゃんだから…」


「そうか、お兄ちゃんがblogに飽きてほったらかしてる間に君が代わりにはじめたとか?」


……。


「そ、そんなこといったらリコさんだって、アコとかいっていもしない双子のキャラクターになりきっちゃって…」


言い終わらないうちに僕はまたエスカレーターに乗せられた…


今度はやさしく…


「私だってさ、全部全部嘘ならばいいって…何度も思った…」


「私なんてべつにおっぱいいらねーし、亜子にあげられるなら切り取ってやるよ」


そういって彼女はナース服のボタンを外しはじめた…


「えっ!?ちょっ…」



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