魔王さま100分の1
「あんた達、今すぐ反省して謝らないとビキニ鎧を着せて、酒場のバイトに出すよっ!!」

「「ごめんなさいっ。もうしません」」

同時に謝るふたり。
土下座する勢いでシルキスに頭を下げた。

どんな罰なのかシルキスには分からなかったが、すごい恐怖の罰なのだろう。

怒っていた女エルフは、それで耳から手を離した。

「だいたい勇者さまと言っても、この人はカスもカス。残りカスが間違って混ざっちゃったような低レベルの勇者さまです。それくらいひと目で分かるようになりなさい」

今度はシルキスが泣く番だった。
しくしく。


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