魔王さま100分の1
シルキスの指が眼鏡をとれる寸前まできている。
「うううっ」
泣いているリズ。
破れた天井から星明かりが射して、リズの涙とシルキスの指と周囲を照らす。
小屋中の物をがたがたと鳴らしているリズの風。
シルキスは目だけで小屋の中を確かめる。
鳴っているのは、小屋の壁に貼り付けられたいくつもの縦長の木箱。
まずいっ。
シルキスは、今ごろこの小屋が丈夫そうだったわけに気づいた。
風で木箱が一斉に開く。
中から転がり出てくるは、黒光りする鉄の銃器達。
ここは、エルフの新式銃を納める武器庫。