魔王さま100分の1
耕された畑が防衛線。
一度体勢を崩した重装兵は、自身の重さのために剣をふれない。
魔王殺しを両手持ちにしたシルキスが、そこを叩いていく。
一撃ごとに鎧ごと中身を砕かれ沈黙していく兵士達が、畑の柔らかな土の上に折り重なる。
「まわり込めええっ」
他の重装兵達が畑を左右から回りこんでくる。
もとから後ろにいた兵も詰めてくる。
さらに前からも倒れた兵を踏み越えて、強引に列は進んでくる。
カッ。
後ろから振られた剣がシルキスの背中に触れる。
完全に振り切られる前に、シルキスは身を翻す。