魔王さま100分の1

少し離れた兵の頭をつかみ、跳び膝を顔面に入れる。

無意識で防御に使われた剣が蹴った膝を傷つけたが問題ない。

これまでと同じ、肉が切られて血が出ただけ。
まだまだ動く。

蹴った膝を足場にシルキスは、また跳ぶ。

振り切れない剣を顔前で構えていた兵士の手首に踵蹴り。

蹴り払われてガードがあいたその顔に、もう一方の足を連続で入れる。

空中からの2連蹴り。

隙が大きい技のはずなのに、兵士達の目がついていけない。

他の兵士達が、シルキスの着地を狙ってなんとか剣を突き刺そうとするが、

その剣がまた素手で弾かれる。

無呼吸で間を詰められ、自分の鎧がひしゃぐ音を聞いて、視界が闇に落ちる。

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