魔王さま100分の1
「だめです」
布団を抱えたシルキスは、そう答えた。
「だめか?」
自分のわき腹を突いて言う魔王さま。
「過度な露出はひかえてください」
説教くさく言うのであきらめた。
その方がぴったり感と開放感を両方味わえたのに、と思う。
「僕は布団を干してきます」
「うむ、行ってこい」
「……手伝ってはくれないのですね」
「言うことを聞いてくれなかった罰だ」
「あと」
「あと?」
「この姿をまだ褒めていない罰だ」
「当然、似合ってますよ。とても」
「許す、いけ」