だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「やっぱりそうなんだ~。
ほら、私が言ったとおりじゃん!
都ちゃんは青山狙いって感じじゃないと思ったもん」

ショートカットの理沙ちゃんが、意味ありげな視線を音葉ちゃんに送る。
その隣に居る静江ちゃんも然りだ。
三人の視線が意味ありげに絡んでほどけていくのを、わたしは傍観者のふりで眺めていた。

……わたしの気持ちを試したのって、アナタたちなのね?

頭の中のもやもやは確信へと変わったけれど、何も気づかないフリでそこに居ることしか出来なかった。

「じゃあ、あれだよ。
最後の思い出にさ、谷田にチョコあげちゃえば?」

これを拒めばまた、何をされるかわからない。

まぁ、あの時は驚き過ぎて取り乱してしまったけれど、免疫がついた事項にはわたし、ちょっと強いのよ? あなたたちは知らないでしょうけれど。なんて、心の奥で呟いてみる。

恐怖というよりは、むしろ、呆れた気分になったわたしは

「うん、そうするっ。
皆協力してね☆」

と、テンションの高い子供の声を出してにこやかに笑ってみせるほかなかった。

お邸に居ても面倒だけど、小学校というコミュニティもやっぱり色々面倒なのね。
と、思う気持ちを笑顔の奥に片付けながら。
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