セツナイ視線。

4.「うざいから」




――――――――

掃除を終えて、生徒玄関を出ると、自転車置き場に佳菜子と恭一、ハルがいる。

そしてなぜかハルと同じバスケ部だった川崎君もいた。

「あ、らんやっときたょ!!」
恭一が言った。

「ごめ~んゴミ捨て行かされちゃって;」


「おせーーよ。」


ハルはシャツの首もとをパタパタさせながら、機嫌が悪そうに言った。


「今日さー川崎君が働いてるカフェ行こうって話してたんだ~。らんも行くよね?」


佳菜子が言った。


< 35 / 76 >

この作品をシェア

pagetop