空色ラブ
「店出よ。」



あたし達は店を出た。



近くの公園のベンチに座った。



「うわっ星きれーっ」



貴が空を指して言う。



あたしも空を見る。



うわぁ……



そこには一面に広がる満天の星。



「きれー」



そう呟くとしばらく沈黙が続く。



……。



「帰ろっ…か」



貴が言う。



「うん。」



「俺んち寄って、チャリで送るから♪」



「うん♪」



貴の家に着くと、貴のお母さんが出てきた。



「あら、沙依ちゃん♪
久しぶりね〜。」



「あ、こんばんはっ」



「じゃ、母さん俺沙依送ってくるから。」



「あら、いってらっしゃい」








帰り道。いつもの他愛もない話をしてると家に着いた。



「ありがとっじゃあまた明日…」



そんな言葉を遮って、貴は唇をあたしに重ねた。



顔が一気に暑くなる。



「じゃあな♪」



笑顔で振る舞う貴も、少し顔が赤かった。
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