【短】Eqeal
「直樹…あたしが夢は諦めてって言ったら、言う通りにする?」


真っ直ぐ俺の目を見て話す美羽。


今回は不思議とその答えに迷いがなく、スッと言葉が出た。


「絶対やめねぇな」


そんな簡単に諦められるなら、無謀な夢はとっくに捨ててる。

例え美羽でも、止められたくない。




「……そう言うと思った」


もしかすると泣かれるかもしれない…そう思ってた俺の目に、美羽の笑顔が飛び込んできた。

いつものあの幼い笑顔。


美羽は本当に屈託なく笑う。


「あたしも…そんな直樹を好きになったんだから」


「……ありがとう」


ホッとする俺に、まだ美羽が続けた。


「でもね…?」
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