†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
storyⅡ 「弔いの歌」

【ジークの回想】

“隕石”…そうだな…仮にアイツを“破壊の石”と呼ぼうか…。

その破壊の石の消失により、第二騎士団による周囲の調査と探索は打ち切られた。
俺達は、再びダウンウッドまで戻り野営をすることになった。
そのまま馬を走らせれば、深夜には魔都に着かないわけではなかったのだが、ファレルの右目の負傷もあり、無理は禁物とシールズが判断を下したのだ。


簡単な食事を終え、俺達は焚き火の側に集った。
赤々と燃えさかる焚き火は俺達の甲冑をキラキラと照らし、その反射光がそれぞれの顔を暗闇にクッキリと浮かび上がらせていた。
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