僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「私?普通にお父さんだけど」



そう言うと、少年は考える仕草をする為か、私から手を放すと手を組んだ。



「僕も真奈ちゃんと同じように、お父さんと呼ぶことにする」



別に気にしないけどね。不思議な子だな。真似好きなのかな?やっぱり不思議な感じだな。



「フフ……」



そう思うと、私は笑ってしまった。



「真奈ちゃんはなぜ笑った?」



「おかしいからかな?」



「そうか……」



面白い子だな。不思議だし。



「キミも、面白いと笑わない?」



「あんまり……」



「そっか、楽しいこと好き?」



「真奈ちゃんと居るのが、一番だ」



え?



一瞬だけドキッとした。少年が、嬉しそうに一瞬だけ笑った気がしたから。
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