僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「こっちが、カズマで、こっちが、ユリさん」



お兄ちゃんの親友達らしい。一馬さんは、笑った表情が色っぽくて、口の端がつり上がっているのも、カッコ良く見える。
ワックスで、立たせた髪型も、黒くて決まっている。



友里さんは、一馬さんの彼女らしい。私を見ると、にっこりお上品に笑う表情は、イルカのように愛らしかった。
巻き巻きと手巻きすしのように?茶髪の髪を巻いている。



「初めまして」



頭を下げながら言う。一馬さんが、私の頭をポンと優しく撫でる。



「紘の妹は、かわええな?」



「本当ね?」



二人に誉められ私は、頬が緩むのを感じた。



「真奈ちゃんを、誉めていいのは僕だけだ」



冬磨くんは、そう言って私の前に、庇うように一歩出る。



冬磨くん……



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