僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
待ち合わせ場所に行くと、もう冬磨くんは待っていた。
横を通る人達なんか見ずに、ずっと真っ直ぐ前だけ向いて。


普通の小学生よりも大人だよね。冬磨くんって……



そんな事を思いながら私は、冬磨くんに近づく。私を見つけると、冬磨くんははにかむように笑った。



っ……可愛すぎる!冬磨くん……



この遊園地は、お弁当持参は前から良いと決まっていた。お弁当を入れた、紙袋を見ながら、頬が緩むのを感じ少しだけつねる。



すると、ふわりと重なった冬磨くんの小さな手と。



「真奈ちゃんダメだよ。可愛い頬なんだから」



心配し過ぎだよ。冬磨くん……



「大丈夫だから」



「僕がイヤだから」



そう言いながら冬磨くんは、私の頬を優しく撫でてくれる。


周りから見たら、私達はどう写るだろう?と一瞬思いながら私は、にっこり笑った。



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