【短】ぼ−いふれんど


「いや…でも、「高橋、」


次に言う言葉を聞きたくなくてあたしは声を重ねる。


「俺たちの問題なのに」


きっと高橋はそう言おうとした。


そんな言葉は聞きたくなかった。


高橋とあたしとの間にある壁を見たくはなかった。


あたしには関係のない高橋がいるなんて信じたくなかった。


.
< 24 / 29 >

この作品をシェア

pagetop