【短編】HIKARI
「…………。」
そして頭の上までダンボールに埋まってしまったあたし。
重いんですけどー!!
「ぷっはぁ!!」
ダンボールを全部どけて体が自由になると、
そこには笑顔の石田がいた。
……なに笑ってんのよ。
「ありがとう、アユ。」
「はぁ?」
なにが?
そう訊こうとして顔を上げた。
「あ…………」
視界に入ったのは
石田の手に握られた上履き。
うそ…………
「ダンボールの中に隠されてたみたいだな。」