生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


 そのドアから、ひょこり、と顔だけを出す雄太郎に、千紗は「入った?」と、当然のように聞いた。

「は、入ったけど!!」

「けど、何よ?文句ある?」

「大有り……じゃないです」

「……ミドリ、引っ張って」

「はぁーいっ」

 ピョンピョンピョン、とまるでうさぎのように(中身はうさぎじゃないよね、きっと)顔だけを出す、雄太郎のもとへと向かう。

 ドアに隠れている首から下を見たミドリさんは「きゃっ!」と、可愛らしい声をあげる。

 一瞬、こちらを見て千紗に微笑む。

 何の合図ですか?

 雄太郎の顔は既に準備室に引っ込んでいた。

 それに気づいたのか、

「ミドリ、お披露目よ」

 ニッコリ、と。

 一発でオチる笑顔を、向ける。

 まぁ、性格を知らなければ、の話だが。

 そんな千紗を、愛しちゃってる俺は、絶滅危惧種くらいだよね。


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