生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「俺が告白したから」

『いやっ、その。合ってるような合ってないような……。あっ、いつかって聞けばいい?』

「千紗が高校生になる前の春休み」

『へぇ。何て言ったの?』

「ちょうどその時、互いの両親から同棲を薦められてて。『俺は、千紗のこと好き。でも、千紗に気持ちがないなら、無理やり同棲なんてする必要はないよ』って言った」

 懐かしい、なぁ。

 親が強引に、良い物件あったから千紗さんと見に行ってきなさい、と家を押し出されこの部屋を見に来た日。

 俺は、窓から外を眺める千紗をいきなり抱きしめて気持ちを伝えた。

『で?千紗は?』

「………内緒」

『ひっど!!ここまで聞かしといて、一番気になるところを隠すなんてさっ!!』

「うるさい。これは、俺だけが知ってればいいこと」

『はぁーあっ。聞くんじゃなかったーっ。ってか、たっちゃんも結構千紗に入れ込んでるね』

「まぁな。未来のっていうか、来年の今ごろは俺の“妻”だからねぇ」

 雄太郎は『惚気は結構ですっ』と言い残し、通話が終わった。

 結局。
 何故千紗が、実家に帰った理由は分からないまま、というか雄太郎に流された形になった。

 何で実家に帰っちゃったかなぁ。

 しかも、コマチさんまで連れてっちゃうから結構寂しいんですけどーっ。


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