生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
特に、お化け屋敷が駄目だとか幽霊が怖いとか、まったくそういうことはないのに。
どうしても、背筋がゾクゾクしてならなかった。
生物準備室のドアを開けると、そこには俺の椅子に座る石谷の姿。
「なに、やっぱ俺に会いたかったんじゃん」
「んなわけねぇだろ」
間髪入れずに返してくる石谷を横目に見ながら、なるべく手早く帰り支度を進める。
「で、何の用ですかー」
「ん?いやあさ。お前、今日千紗ちゃんに何か聞こうとしてるだろ」
こいつが生徒のことを名字で呼ばない時は、教師であることを忘れろという意味か、親友として何か言いたい時に決まってる。
今は後者な気がする。親友の勘で。
「ああ。さっき、腕の痣見てさ。保健室にいた時だって、頬が少し赤かったし。
痣のこと、千紗は掃除中椅子にぶつけたって言ってたけど、明らかにおかしい。
だから、雄太郎がって考えてみたけど、あいつはそんなやつじゃないからな」
「長谷川としてはどう考えてるわけ?」
「実家に帰ったくらいだ。実家で何かあったと考えるのが筋。それか……」
「それか?」
「学校内で何か起きてる、か」
石谷は天井を見上げ、くるくると椅子を回しながら聞くというなんともふざけた態度。
それでも、こいつの意見が聞きたいと思うのは信頼してる証なのか。