生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「………ばか」

「いいよ、バカで」

 ふんわりと笑うタツキは、私の頬を優しく撫で顎に手をかけた。

 降ってくるのは甘い、甘い、キス。

 私のすべてを、悪夢をタツキの愛で塗り替えるような、そんなキス。

 それだけで、私の身体はアイスのようにとろけてしまう。

「……あっ。タツキ、だめ……」

「え?……うわ。すごいな」

 ブラウスのボタンを取ったタツキは、目を丸くした。

 そりゃあ、そうよね。

 タツキだって、こんな大量のキスマークを見たりつけたりしたことないと思うもの。

「このキスマーク、舐め回す?」

「なっ?!舐め回さなくたって……」

「だって、この上からキスマークつけたら、なんか凄い色になりそうじゃない?」

「そうだけど。だからって……んんっ」

 私の言うことなんて無視して、胸元に舌を這わせる。

 くすぐったい気もするけれど、腰が浮くようなそんな感覚に声が漏れる。

 手首を口元に持っていき、押し付け声が漏れないようにした。

「……あれ?声、我慢してるの?」

「………うる、さい………」

「ご希望に添えて鳴かしてあげます」

 誰がそんなこと希望したのよ、と言おうとした私に電流が流れた。


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