生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
廊下に二人分の足音が響く。
しばらく、長く真っ直ぐな廊下を歩くと玄関が見えてきた。
下駄箱の近くまで来て足を止める。
「ミドリ、気を付けて帰ってね?」
「大丈夫、大丈夫!」
「……自分が、ものすごく可愛いって自覚してないでしょ?」
「小さい=可愛い、じゃないんだからねっ!!」
「心配なものは心配なのよ!私はね、ただ」
「じゃあ、預かってやるよ」
バッと振り返ると、腕を組みクスクス笑うタクが立っていた。
何がそんなに楽しいのだ?
まぁ、いまこの場にタクがいることは、私にとって好都合なのだけど。
「あら、預かってくれるの?私の可愛いペットを」
「ぺ、ペット?!あたしいつからちぃのペ」
「あぁ、リードつけて散歩してやるよ」
「リード!!?何でよ!
まだ、ちぃのペットなら納得いくけどヒロっちのペットは嫌ぁ!!」
「ふふっ。頼んだわよ、タク」
「ちょっ!ちぃ、頼まな」
「じゃあな、坂桑。
ほら、行くぞ。笠井、早くしろ」
唖然とするミドリを置いてスタスタ歩くタクを見て諦めたのか、本当のペットのように付いていくミドリの姿を見て笑みが零れた。