赤い花、白い花、黄色い花
芽が出たころ
たとえばここに一つの植木鉢があるとします。
中には赤い花、白い花、黄色い花の種が植えてあります。

この全ての種を、綺麗な花が咲くまで育てることがあなたの仕事だとしたら、まずあなたならどうしますか?

おそらくあなたは、水や肥料を与え、鉢を太陽の光があたる場所に置いてやることでしょう。

その時あなたは、「自分がすべき事は全てやったのだから、これで咲かなければ咲かない花のほうが悪いんだ。」なんて思ったりしませんか?

そんな時は思い出して下さい、
あなたの仕事は花を咲かせる事で、水を与える事でも肥料を与える事でもなく、太陽の光にあててやる事でもないということを。

あなたがどんなに水や肥料を与えたとしても、花が咲かなければあなたは仕事をした事にはならないのです。

もしもあなたが、赤い花は水を与える事で成長することに気付いたのなら、赤い花には水を、白い花が太陽の光で成長することに気付いたのなら、白い花には太陽の光を与えてやればいいのです。
土や肥料も花の性格によって変えなくてはなりませんし、時にはそれぞれの種を別々の鉢に移し替える事も必要でしょう。
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