オバサンだって恋したい!!

心配

私たちの親子関係は、世間から見たらどう思われているのだろうか。



少しでも拓也が親離れ出来るように、マンションで一人暮らしさた意味がない。



帰って来ないのは、1ヶ月に1、2度程度。



それは会社の飲み会の時だけ。



拓也と一緒に風呂から上がり、二人でビールを飲む。



「拓也、母さんなんだか幸せかも。」



「だろ?俺もそう思う。美園とずっと一緒にいれたら、どんなに幸せか。俺は美園と離れたくないんだよ。」



それはどういう意味なの?


「美園俺ここに戻って来たいんだ。駄目かな?俺あいつが気になってしかたないんだ。』




あいつ?



「早瀬っていうヤツ。美園狙ってるし、手早そうだし、俺心配なんだ。」



大丈夫だと言おうとしたら、「アイツは危険な男だから、美園関わっちゃ駄目だ」


「見た目はチャラぽいけど、仕事はしっかりしてるよ。早瀬係長とは、本当に何にもないからね。」



嘘が張れないように、私は無理やり笑った。








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