オバサンだって恋したい!!

成るようにしか成らない

「早瀬さんそれは無理ですよ。いくらあなたが美園を好きでも、美園が早瀬さんを選ぶはずがない。必ず息子の俺を選びます。美園こんな図々しい奴なんか置いて帰ろう。」




拓也が私の手を取ると、早瀬係長が反対の手を持った。



私はまるで悪い事をした犯人みたいに、男二人に連行されてる感じだ。



「美園さんくれぐれもお気をつけて、お帰り下さいませ。」



美咲さん、助けて。



「ちょっと二人とも手を離してよ。」



二人とも無言で突き進む。


「兎に角食品は買わないと、冷蔵庫に何もないから。」



「「分かった夕食は鍋にしよう。」」



「鍋って何、夕食は私一人だから。」



「「今日から美園と一緒に住む。」」




そう宣言する二人。




頭がズキズキするし、軽く目眩がした。








< 85 / 151 >

この作品をシェア

pagetop