ライフ ライセンス


「何か困ったことが有ったら言って。16時以降はあたしも家に居るし。もし残業が長引く日は家で良ければ、健人君をお預かりするわ。」

「有難う。でもね、健人も暫く情緒不安定に成ると思うの。今日も珍しくもないでしょう学校に休んじゃって…」

幸子さんは今日、担任の先生にも会ったらしく、色々と話してくれた。

「実は今、福田君と凉花、健人君に会いに行ってるのよ。届けものとか言って居たから、今日のプリントとかだと思うわ。中々帰ってこないし、きっと三人で盛り上がってたりするのよ。」

あたしが言うと幸子さんは少し安心した様で、

「心強いし、とても嬉しいわ。」

と言った。そして、あたし達はメールアドレスを交換して電話を切った。

< 44 / 142 >

この作品をシェア

pagetop