Sweet Time

二人の約束


「なぁ、大樹と柚子ちゃんって付き合ってたんだろ?」



「マジかー。俺、狙ってたのに」



「柚子と河野くん、付き合ってるって知ってたー!?」



「うそでしょ!?美男美女カップルじゃん!!」



もうあれからずっと大樹と柚子の噂話。それも仕方ない。



「あのさー、付き合ってるって好評したらそれなりの男よけになるしさ、もう柚子を一人にできねーし、もう言っちゃおうかと…。ついでに俺の本性もバレちゃったけどな」



「なんで、相談してくれないのよっ!!」



柚子と大樹は大樹の席で口喧嘩。



「いーじゃねーか!!そもそも隠す必要なんかねぇーんだから」



「もう…」



でも、ちょっと嬉しかったり。



「大樹ー!!羨ましいぞ、コノヤロー!!」



「徹、よせって」



徹くんは大樹の親友。



「大樹、よろしくたのむな?柚子ちゃん♪」



「てめ、柚子ちゃんとか言ってんじゃねーよ」



「ごめんごめん。許して♪」



ある意味、いいコンビ。



「おーい、席つけ」



「じゃね」



柚子は席に戻った。


< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop