桜が咲いたら
でも……

自然に涙が出てくる。

「ごめん…分かってるんだけど…ちゃんと気持ち……セーブできない……」

そんなあたしを

剛は抱きしめた。

「…もし…嫌だったら…突き飛ばしていいよ…」

突き飛ばすわけないじゃん…

すごく…あったかいよ。

お兄ちゃんに抱きしめられるみたい…

「嫌じゃないよ…ありがとう」

こんなに剛に気を遣わせてしまうあたし…

ごめんね……

剛。

大好き。

剛。
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