運命 桜散る頃に
「あっ霧恵さん
さっきはすみませんでした」

満咲はそう言ってペコッと頭を下げた

満咲のその態度に霧恵は戸惑った

満咲が普通に接してくるから

「あ…あたしこそ…
その…ごめん」

霧恵は小さな声でそうつぶやいた

しかし満咲にはその言葉がしっかりと届いていて満咲はにこっと微笑んだ


「怜斗に何か言われませんでしたか?」

満咲がそう尋ねると霧恵は顔をしかめた


やっぱり…

あたしは大丈夫なのに


「霧恵さん 怜斗の教室わかりますよね?一緒に行きましょう」

そう言って満咲は霧恵の手を引いて歩きだした

霧恵は仕方がないので満咲と一緒に怜斗の所へ行った

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