運命 桜散る頃に
卒業
「え…それどういう事……?」


霧恵はいきなり聞かされた告白に耳を疑った


「満咲ちゃんが死んだ? アハハ……ちょっと怜斗、冗談きついよ~」


霧恵は引きつった笑みを必死に作った


「冗談…なんかじゃねぇよ」


怜斗の表情はいつになく真剣で、霧恵は怜斗の言葉を信じるしかなかった


「お前にごめんって」


「………な…何、暗い顔してんのよ 満咲ちゃんのためにも精一杯生きなきゃ」


霧恵の目にはうっすらと涙が滲んでいた


「そうだな」
< 100 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop