運命 桜散る頃に
おまけ☆

小さな出会い

月日は流れ、満咲たちのことも既に忘れ去られていた


空からは桜の花びらが降り注ぐ


小さな丘の上に、一本の桜の木があった


「きぃ、早く!」


その丘を、少女が髪を揺らしながら駆け上がっていた


少女ー咲は丘の上で一人の少年を見つけた



どこかで見たことあるような………



でも会った記憶はない


咲がそんなことを考えながら少年を見ていると、むこうも気付いたらしく歩み寄ってきた


二人の目があった、と思った瞬間


「れ…ぃ……?」


「満咲…」


二人はお互いに、無意識のうちに言葉を発していた


「ちょっと咲!……ってえ?」


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