運命 桜散る頃に

告白

昼休み、怜斗は憂鬱な気持ちで屋上に向かっていた


教室に霧恵は居なかったので既に屋上にいるんだろう


怜斗はゆっくりと、いつもより重く感じる扉を開けた


屋上にいたのは霧恵一人だけだった


「何だ?」


なんとなく分かっていたが訊いてみる


「今日こそは本当に本気だから」
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