運命 桜散る頃に
「怜斗くん…これ、満咲から」


泣いていた怜斗に千代が渡したのは一通の手紙だった


「満咲の机の上にあったの 怜斗くんによ」





ー怜へ

私、すごい楽しかったよ。
怜がこれを読んでるときはきっと、私はいないね。
自殺なんかしたら許さないからね!

私の分まで生きて。

私、きっと空から見てるから。


今までありがとう。
霧恵さんには謝らないとね…、何も言わなかったこと。

ごめんね。

幸せになってー
< 98 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop