ハッピー☆ハネムーン


頭上から何かが降ってきた。



「きゃ・・・」





・・・え?

・・・な、なに!?




恐る恐る目を開けると、胸元にシルバーのアクセサリー。

それは、ハイビスカスをモチーフにしたものだった。



「・・・・・」



呆気にとられて、それを見つめるあたしの背後でクスリと笑う気配がした。



慌てて振り返ると、そこには慶介が口を開けたままのあたしを面白そうに眺めていた。



「プレゼント」

「え?」

「元気・・・ 出た?」



そう言ってあたしの顔を覗き込んだ慶介。



・・・知ってたの?

あたしがさっき、少しだけ落ち込んでたの。



「・・・・・・」



やっぱり・・・慶介には何でもお見通しなんだ・・・

あたしがいくら頑張って隠しても、慶介はすぐにあたしの気持ちを見抜いちゃう。




どうしよう・・・

嬉しいよ・・・




今すぐにでも、慶介に抱きつきたい。
その胸に飛び込みたいよ。



「だから。そんな目で見るなって・・・」

「・・・え」



慶介はそう言うと「行くぞ」とあたしの頭にポンと手を乗せた。


素っ気無く言った慶介。


でも、あたし見ちゃった。


顔を背けた慶介の顔・・・耳まで真っ赤だったよ?







太陽はいつの間にか傾いて、あたしは初めてのハワイでの夜を迎えようとしていた。



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