Monochro world
それから賄いを食べながら優太と他愛ない話をしていた。
今日もお客が少なかったとか、昨日のテレビは何がおもろかったとか…。
「あっ!!」
話を遮って、優太は叫んだ。
「ん?」
あまりのことに私は小首をかしげた。
「ヤバイで!!」
それだけ言ってワタワタしている優太。
「やから何が――…」
ふと時計を見ると19時。
「ホンマや!!何ではよ言わんかったんや!!」
私は急いで残りを口に流し込んだ。