君の名前
私はそう笑って、席についた。

隣の空席・・・。
運命とかないじゃん・・・。

バカみたい。

「優・・・うちは優のこと一番分かってるつもりだよ・?
言いたくないなら聞かないけど、言ってくれないのは
寂しいよ」

美雪ちゃんは、辛そうな顔をした。

「っ・・・ごめんねっ・・」
私は泣いた・・。

「屋上いこっか」
美雪ちゃんは私の手をひっぱった。

そして、屋上のはしっこに腰を下ろした。

「優・・どした?」
美雪ちゃんは優しく聞いた。

「あのね・・・・私悠クンのこと好きなの・・・」

「ぅん・・」


「彼女いないって言ったじゃん・・・・?」

「ぅん」

「今日・・朝美人な人と手~つないでた・・・」

美雪ちゃんは隣で相槌をうっている。

「まじっ?何それ・・・」

「わかんないよぉ・・」

私は急に悲しくなり、涙があふれてきた。

「悠くん、何で嘘ついたんだろう・・・」

「もぉ、わかんないよ・・・」

「どこの制服の子だった・・?」

「わかんないよ・・・見たことないところ・・」

「それじゃぁ、ここじゃない?」

「え・・?」

「だってうちらの学校、制服自由じゃん?そんなところ
ここ以外ないよ」

「そっか・・・」

まさか、同じ学校に、悠くんの彼女がいたなんて・・・
とっても美人な子だったしなぁ・・・

「アドも教えて?って言われたんだよ・・」

「う~ん、いっそ本人に聞く?」
美雪ちゃんぽいなぁ・・・・
ハッキリとしてるところっ・・。

「無理だよお・・そんな勇気なぁい・・・」

「ぅ~ん」
美雪ちゃんは、頭をかかえる。







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