残酷ハニー
…その瞳は、驚く程に美しかった。
「……でも人間は生きていく。
面倒なことだって、乗り越えればどうにだってなる。
乗り越えれば、「ああ、あの時一番頑張ったなぁ」っていつか思える。
…そう思うとさ、疲れたとか飽きたとか思わないんじゃない?」
……何だか少女の言葉は、理屈ばっか並べたように思えるかもしれない。
でも、
凍りきっていた僕の心は、まるで暖かい太陽に長時間当てたかのように、
綺麗な水となって消えていった。
「…………ありがとう」
今の僕にはそれしか言えなかった。