マイワールド

11

翌朝。


私は、七時に目を覚ました。

今日は、裕也の練習試合の日だ。

「何だ、出掛けてばっかだな。」

父は新聞をめくりながら言った。


父にも、ウーパーとのことは一応話してある。

「今日は、友達の部活の試合なの。」

「何部?」

「バレー部。」

「女か。」

「うん。」

最近、父との会話が続かなくなってきている。

『サッカー部の彼氏』と言えば長続きしたのだろうが、
母にも言っていないことをそう簡単には話せない。

「もう行くのか。」

「後五分。」

「ジャージで行くのか?」

「生徒は制服かジャージじゃなきゃいけないらしいから。」

「どこまで行くんだ?」

「いつも行ってる学校。」

「そうか。」

いつもよりは続いたが、どこかぎこちない。
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