マイワールド
私はトイレに足を踏み入れた。

「彩音……。」

ゆりが空気の抜けたような声を出した。


トイレ会議は、
レミ、ゆり、はる、の三人で行われていた。

「……。

聞いてた?」

レミが顔をしかめた。

「ごめん……聞いてた……。」

せっかくトイレに入ったのだから、
これを言わなくては意味がない。

「恵子には言わないで!

お願い!」

はるが私の前で手を合わせた。

「大丈夫……。

言わないから……。」

私は弱々しく笑って見せた。


別に演技ではない。



やはり、クラスの女子は怖い。
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