ダーリンは下僕

家なし下僕

 少しだけ間をおいてから、結菜が僕の方へ振り返った。
「裕也」

「おは、よ……」
 命の危機で怯えていたせいか、僕の声は少しかすれた。(ダサいです、えぇ)

 結菜の顔を見て、あの写真を思い出す。
「そうだ!大変なことになったんだ!」
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