★エスコイ★

俊 や。




―――パチ….


「あ!加奈っっ!!!」


「――ん…」


起きると目の前には茜と秋くん。


――ぎゅう…


「あかね……?」


「良かったあ…心配したんだからね!!」


茜は泣きながらそう言った。


「茜!ごめんね…」


「ばか加奈ぁ〜!」


あたし道に迷って、穴に落ちて…

倒れたんだ……


あたしを運んでくれたのは………


「本当に加奈わあ!秋くんがいなかったらあんた今ごろどうなってたか分かんないんだからね!!」


「…秋くん…??」


あたしは秋くんの方を見た。


「あの……」


「ばか。」


秋くんはあたしの方を見ずに言った。




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