★エスコイ★

好き。




秋くんきっと困ってる
だろうな…

あたしももう帰らなきゃ
なのに……

迷惑かけちゃダメ
なのに……


一人になると直也の事
考えてしまうから。

もちろん、ちゃんと
考えなきゃいけない
事は分かってる。


でも、これ以上考えて
茜に相談して決めた事を
また迷ったりしたくない。


「宮坂…」


「へ??」


秋くんに急に名前を
呼ばれてドキッとした。


といっても、勉強教えて
もらってる間ずっと
ドキドキしてたんだけど。


秋くんが近くて
心臓の音が聞こえちゃう
んじゃないかって思うと
よけいにドキドキして。


勉強どころじゃ
なかったよっ(/-`;)



─────ギュ。


「────っ!?」


そんな事を考えてたら
後ろから秋くんが
抱きついてきた。


「ちょ!!秋くん?!」


突然過ぎて頭がおかしく
なりそう。

心臓壊れるよっ!


「直也と……」

「え??」


何で秋くんが…
直也って……


「直也と付き合うのかよ……」


「な…んで…」


「今日、お前と直也が話してる所見た……」


話してる所って
告白された時だよね……


あたしはなんか
秋くんに直也と付き合う
って思われたくなくて…


「あたしはっ直也の事大好きだけど友達としての大好きだから…直也とは付き合えな…い…。」


秋くんに抱きつかれた
ままでドキドキして
上手く喋れない。


あたしの頬に秋くんの
息がかかってますます
心臓がうるさくなる。





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